腎機能障害について
腎機能障害 は、腎臓そのものの病変、外傷などの原因で、腎臓機能が障害された状態を言う。腎臓は代謝産物の排泄、水及び電解質の調節による体内環境恒常性の維持などの重要な機能を果たしている。
腎機能不全は主に急性腎機能障害、慢性腎機能障害との二つに分けられている。
ここでは主に腎機能障害の臨床症状と治療方法について詳しく紹介しています。
臨床症状:
臨床症状は、腎機能障害患者の個人差や病気の各段階によっていろいろと違ってくる。なるべく臨床症状を詳しく知っていれば、患者自身には、病気の進行などに自ら気付くことができ、腎機能障害の早期治療に繋がるという意義がある。
ここでは、腎機能障害を5段階に分けて臨床症状を見てみよう。
①糸球体濾過率(GFRml /分/1.73㎡)が≧90の段階
②GFRが60~89である段階
①と②では、腎臓の代償機能がほぼ正常に働いており、患者にはほとんど症状が現れない。
③GFRが30~59である段階
この段階では、残存した腎臓代償機能が不完全となり、尿量増加や血清尿素窒素上昇などが出現し、軽度の貧血もありえる。
④GFRが15~29である段階
この段階までに進行した腎機能障害は高度の腎機能障害と呼ばれている。体液の恒常性がだんだん保たれなくなるため、代謝性アシドーシス、低カルシウム血症や高リン血症の電解質異常、高血圧と貧血の増悪などの臨床症状が続々と出現し、増悪する。
⑤GFRが15未満の段階
この段階では、患者が確実に「腎機能障害」と診断されるだろう。臨床症状としては、体液異常が進行し続け、代謝性アシドーシスや高カリウム血症が顕明となり、肺水腫などの高度尿毒症症状が現れる。そこで、生命維持のために透析療法が必要となるという。
治療法:
まず「保存療法」というのがあり、次の三つが治療原則である。
①生活指導
過激な運動が禁忌、上気道炎を予防する、定期検査と早期治療の基本ルールを守る。
②食事療法
*たんぱく質摂取量を制限--成人には、1日30gがいい。また、たんぱく質は、ならべく体に必要とされるアミノ酸を豊富に含んでいる、動物性のものが健康的といわれている。
*高カロリーを維持--1日に2000cal以上摂取することが推奨される。
*塩分、水分の摂取量を制限
③正常血圧を保とう。
病因療法
病因を排除するのを目的とした療法を言う。
腎機能障害原因は最も見られる各種感染炎症、急性嘔吐や発熱や電解質バランスの崩れ、腎損傷性のある薬物の投与、外傷、手術などが挙げられる。
一般療法
特に慢性腎機能障害の代償期では、各原発性疾患から高度尿毒症に進行するのを防ぐため、原発性疾患への治療を積極的に行うべきと考えられている。
また、高窒素血症が伴っている段階では、患者には、過労や風邪などに要注意である。
尿毒症患者には、治療を受けている上で静養が重要である。
透析療法・腎移植
治療方針としては腎不全の原因を除去し、可逆性因子を探して改善する。